はてな年間100冊読書クラブ 008/100

H・P・ラヴクラフトラヴクラフト全集 2』

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

ラヴクラフト全集 (2) (創元推理文庫 (523‐2))

評価:☆☆☆☆★
6巻が出た後、長年の間出ると言われ続けながら、発売されずにいた創元推理文庫の『ラヴクラフト全集 7』がついに今年の1月に出た*1のを機に1巻から読み返しております。
この巻には、『クトゥルフの呼び声』『エーリッヒ・ツァンの音楽』『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』の三篇が収録されています。うち『チャールズ〜』が長編で残り二編が短編です。
基本中の基本である『クトゥルフ〜』はともかくとして、幻想的でまとまりの良い『エーリッヒ〜』と、長編ながらミステリっぽい感じの構成の『チャールズ〜』と、古風な文体で読みづらいラヴクラフトの作品の中では比較的読みやすい初心者向けの三篇だと思います。

*1:ちなみに6巻の初版は1989年11月です