はてな年間100冊読書クラブ 014/100

マーガレット・ワイス/トレーシー・ヒックマン『ドラゴンランス 魂の戦争 第二部 喪われた星の竜』

ドラゴンランス 魂の戦争 第二部 喪われた星の竜

ドラゴンランス 魂の戦争 第二部 喪われた星の竜

あまりどの本屋にも置いている類のものではないので、昨年12月に発売になっていたのに全然気づきませんでした。
第一部は3分冊して出版されましたが、第二部は1冊のみでの刊行。この統一感の無さはなんとかしてもらいたいものです。売れないからなんだろうけど。
内容的にはエルフの二王国と前巻まで行方不明だったダラマールの上位魔法の塔を舞台に話が進みます。『戦記』の時代から隆盛を誇り、いがみ合ってきたエルフの二王国もともに最後のときを迎えます。ギルサスに比べてシルヴァノシェイのへたれっぷりが見事です。それぞれの資質の違いで、それぞれの王国がこの先に希望を持てるか持てないかが見えてきます。
上位魔法の塔では、タッスルの時間航行装置を巡ってパリン・ダラマールそして謎の若返りを遂げたゴールドムーンの物語が進み、新世代のキャラクターたちミーナやジェラードが絡んできます。そして終盤ミーナの崇める「唯一神」の正体が明らかにになります。エピローグでは新キャラクターも登場し、以下続巻という締めです。
これまでのシリーズを全て読んでいて、かつ第一部も読んでいるというものすごく限られた人向けです。とは言え、この2007年秋に『ドラゴンランス』が米国で映画化されるようですので今から本シリーズに取りかかると日本公開のときくらいには知ったかぶりができるかもしれません。