はてな年間100冊読書クラブ 020/100

マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン『ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)』

ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)

ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)

評価:☆☆☆☆★

買ったのは2003年の10月で、第一部だけ読んでそのままになっていました。ようやくこの5月に上・中・下巻を一気に読み終わりました。
時間軸で言えば、『ドラゴンランス(富士見版ではドラゴンランス戦記)』、『ドラゴンランス伝説』、『ドラゴンランス セカンドジェネレーション』に続く物語でランスの英雄達とその子の世代が入り乱れての物語となります。上記の3シリーズは読んでおいた方がいいでしょう(ハードカバー14冊ですが)。それらを未読でも楽しめますと(出版社的には)言っていますが、多分未読だとキャラクターや世界観が掴みきれないと思います。逆に読んでいればキャラクターたちの変遷や世界情勢の変化などが楽しめるはずです。上巻の半ばも過ぎて、<憩いのわが家亭>が登場しますが、全ての物語で起点となるこの宿屋でホッとできると思います。
上巻は一巻まるまる導入部といった感じで、様々な勢力がそれぞれの思惑で動き始めます。闇の女王の勢力、イルダ族、かつてのランスの英雄達、その子供たち、そしてクリンの神々まで。ドラゴンランスシリーズに共通して言えることですが、これがラストに向けてどのように収斂していくかが最大のポイントです。