確定申告

僕は給与所得者なので本来確定申告は必要ありません。医療費も10万円に届いていませんし、株の売買をしている訳でもないので、これまでは無縁でした。基本的に給与から税金を天引きされて、払いすぎた分は年末調整で還ってくるというパターンです。これからも無縁と思いきや、昨年2月にマンションをローンで購入したためにその限りではなくなってしまいました。
ローンを組んで住宅を購入した場合、確定申告することで10年間年末残高の1%が控除されます(正確には借入金等特別控除というらしいです)*1。もっとも確定申告が必要なのは最初の1年目だけで、2年目以降は年末調整で行われます。そんな訳で最初の1回目だけは自分で確定申告をする必要があるのです。
で、休みを取って行ってきました。今後参考にする方がいるかもしれませんので、ちょっと詳しく書いておきます。あくまでも僕の場合ですので、必ずしも他の人もこの限りではないことを先に断っておきます。
確定申告に当たって必要となる書類は次の通りです。
 ①源泉徴収票(原本)
 ②金融機関が発行した年末残高証明書
 ③売買契約書の写し
 ④住民票の写し
 ⑤土地・建物の登記簿謄本(全部事項証明書)
①は給与を支払っているところ(会社)がくれます。これは、所得金額や源泉徴収金額の記入に用います。
②は事前に(11月頃)金融機関が送ってきます。基本的にはこの金額の1%が控除の金額です。
③は購入時にもらっているはずですので、コピーを取っておきます。取得金額などを参照します*2
④は区役所等でもらってきます。居住開始日の証明となります。
⑤は管轄の法務局で交付してくれます。交付に当たっては一通につき登記印紙代で1000円かかります。実際の住所と登記簿上の地番は違うので、事前に調べていくといいでしょう。これは面積の記入に用います*3
以上を揃えた上で税務署まで行きます。今の時期は確定申告シーズンなので、どこへ行けばいいかは一目でわかるようになっています。葛飾税務署の場合、1階が申告書の提出で、2階が申告書の作成場所となっていました。色つきのラインが引かれているので一目瞭然です。
2階では、マンツーマンで職員が付いてくれて申告書作成に必要な計算明細書の作成を手取り足取り教えてくれます。基本的には①〜⑤の書類から所定の場所に転記していくだけです。僕の場合は、扶養者も配偶者もいないし、購入も全て自分名義です。そのため書く内容はとても少なかったです。
先ほど控除額は年末残高の1%と書きましたが、あくまでも還ってくる金額は、源泉徴収された金額が上限です。僕の場合は、年末残高の1%>源泉徴収金額のため、控除金額の8割くらいが実際に戻ってくる金額でした。
計算明細書が出来上がると、今度はタッチパネル式の機械の前に案内されて、画面の指示に従って計算明細書の内容を入力していきます。最後に申告書がプリントアウトされます。後はこれに、名前や住所、振込先を記入し、印鑑を押してできあがりです。ちなみに振り込み先の口座の名義は、申告者と同じでなければだめなので注意してください。後は1階に降りて申告書と添付書類を提出するだけです。
事前に必要書類さえ集めておけば申告書の記入は楽勝です。これで後はお金が振り込まれるのを待つだけです(1ヶ月ほどかかるらしいです)。

*1:今年からは1〜8年目が1%で9〜10年目は0.5%になりました

*2:確定申告の対象は自分の持分比率分だけです

*3:控除の条件の一つにに登記簿面積が50平方メートル以上あることとあるため