はてな年間100冊読書クラブ 004/100

木原浩勝・中山市朗『新耳袋―現代百物語 第五夜』

評価:☆☆☆☆★
何とか週二冊のペースで進行しています。今のところ、二冊のうちの一方がこの『新耳袋―現代百物語』で、それ以外にあと一冊という感じです。
で、第五夜です。新たに「噺家に関する話」「塞がれた空間で起こった話」「絆を感じる話」「戦争にまつわる話」が新章として設けられましたが、著者が原点回帰と銘打っているとおり、前巻と比べてベーシックな内容の九十九話です。第十章の「絆を感じる十四の話」は多少心が和みますが、それ以外は例によって和むどころか読み終わった後に鏡を見るのすら怖くなります。多分、テレビや映画など映像化すると怖くないんでしょうが、文章で読むと想像力の働く分だけ怖くなるとういう感じです。この巻も一晩で九十九話を読みきることはできませんしませんでした。
第一夜に関する話もあるので、できればそちらから読むのをお勧めします。