8時半の男・宮田征典さん死去…巨人V9支えた「伝説の守護神」

サンスポより

後楽園球場の大時計が8時半を指すころになると、マウンドには宮田氏がいた。だから『8時半の男』。1965年、巨人栄光のV9の最初の年を支えたのが宮田氏だった。69試合に登板した宮田氏は、20勝5敗をあげた。そのうち19勝が救援勝利で、当時はセーブの記録がなかったものの、現在の計算法では22セーブをあげたことになる。近代野球でいう「ストッパー」として投手分業制のパイオニアといえる存在だった。

活躍したのはたった一年。実際に投げているところは見たことはありません。それにもかかわらず「8時半の男」は一つの伝説です。個人的には宮田=投手コーチで、斎藤、槙原、桑田を始めとして多くの投手を育てあげたことが印象的です。中日の川上なんかには手ひどくやられたりもしていますが。

75年に長嶋政権となると、真っ先に投手コーチとして呼ばれた。

「勝負どころでの1球の集中力を植え付けてほしい」。今と同じように大胆な再建が求められた当時の巨人において、ミスターからこう託された。

今の若手にもぜひ植え付けてもらいたかったところです。
ご冥福をお祈りします。
(はてなプロ野球’06)