巨×神 17回戦

8/27
   1 2 3 4 5 6 7 8 9 計

巨人 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2

阪神 3 0 1 0 0 0 1 0 X 5

[勝]安藤 8勝 5敗

[S]久保田 4勝 4敗 21S

[負]桑田 7敗

[本] シーツ18号2ラン(1回、桑田)、金本30号ソロ(1回、桑田)、金本31号ソロ(7回、岡島)

調子が良くても悪くても打線の援護が無いといった点では桑田に同情したくもなるのですが、無傷の7連敗という結果と、いいピッチングをすると次の試合はぶち壊しという繰り返しばかりでは、いくら代わりがいないからといってももう次はないだろうと思います。同じ負けるなら経験つますだけ内海とか西村にでも投げさせた方がいいもん。
首脳陣やチームメイト、ファンの誰もが桑田に200勝を達成させたいという気持ちではいるのに切ないなぁ。

はてな年間100冊読書クラブ 019/100

高杉良『勇気凛々』

勇気凛々 (角川文庫)

勇気凛々 (角川文庫)

評価:☆★★★★

自転車製造・販売会社のホダカ株式会社の創業社長武田光司氏の物語です。放送局の敏腕営業マンから、畑違いの自転車販売に転じ、様々な困難を乗り越え最終的には堂々たる企業に成長し、二十周年の記念パーティを迎えたところまでを描いています。
結構読むのに時間がかかりました。エピソードを連ねただけの難しい話でもないし、経済用語がふんだんに出てくるわけでもありません。にも関わらず、読むのに時間がかかったのは、サラリーマンとして身につまされる部分があったのと、主人公に今ひとつ共感を覚えられなかったせいかと思います。確かに立派な人だとは思うのですが、苦は共にできても、楽を共にできない人だと感じました。物語中で彼が目をかけていた社員二人に会社を去られてショックを受ける箇所がありますが、むしろ去った方により共感しました。
成功した人は人一倍働いているけど、人一倍働いたからといって必ずしも成功するわけではないというのが、この本から得られた教訓でしょうか。

はてな年間100冊読書クラブ 020/100

マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン『ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)』

ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)

ドラゴンランス 夏の炎の竜(上)

評価:☆☆☆☆★

買ったのは2003年の10月で、第一部だけ読んでそのままになっていました。ようやくこの5月に上・中・下巻を一気に読み終わりました。
時間軸で言えば、『ドラゴンランス(富士見版ではドラゴンランス戦記)』、『ドラゴンランス伝説』、『ドラゴンランス セカンドジェネレーション』に続く物語でランスの英雄達とその子の世代が入り乱れての物語となります。上記の3シリーズは読んでおいた方がいいでしょう(ハードカバー14冊ですが)。それらを未読でも楽しめますと(出版社的には)言っていますが、多分未読だとキャラクターや世界観が掴みきれないと思います。逆に読んでいればキャラクターたちの変遷や世界情勢の変化などが楽しめるはずです。上巻の半ばも過ぎて、<憩いのわが家亭>が登場しますが、全ての物語で起点となるこの宿屋でホッとできると思います。
上巻は一巻まるまる導入部といった感じで、様々な勢力がそれぞれの思惑で動き始めます。闇の女王の勢力、イルダ族、かつてのランスの英雄達、その子供たち、そしてクリンの神々まで。ドラゴンランスシリーズに共通して言えることですが、これがラストに向けてどのように収斂していくかが最大のポイントです。

はてな年間100冊読書クラブ 021/100

マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン『ドラゴンランス 夏の炎の竜(中)』

ドラゴンランス 夏の炎の竜(中)

ドラゴンランス 夏の炎の竜(中)

評価:☆☆☆☆★

この巻の見所は、全巻からの流れを受けて物語が大きく動き始めるところです。パランサスの上位魔法の塔での邂逅、大司教の塔の攻防戦、そしてランスの英雄の一人の帰還と盛り沢山です。
個人的にじーんときたのは、<奈落>でのタッスルホッフとフリント、タニス、スタームの会話です。特にタニスとの。シリーズ通して読まないとこの辺はわからないと思います。

はてな年間100冊読書クラブ 022/100

マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン『ドラゴンランス 夏の炎の竜(下)』

ドラゴンランス―夏の炎の竜〈下〉

ドラゴンランス―夏の炎の竜〈下〉

評価:☆☆☆☆★

善悪双方の勢力を描きながら、勧善懲悪でないところがこのシリーズの魅力の一つだと思います。特にこの「夏の炎の竜」で主人公を務める、善を体現したソラムニア騎士スタームと悪の女王に仕える女戦士キティアラの息子スティールと善の側の戦士キャラモンの子で悪の女王に取って代わろうとした黒ローブの魔術師レイストリンを叔父に持つ魔術師パリンの二人はそれを表しているとも言えます。 従兄弟どおしでもある彼らがどのように関わって、どのような結末を迎えるか、上中下巻を通して堪能できました。最後の戦いに赴く際の別れの台詞が簡潔ながらもここに至るまでの様々な思いがこめられていて格好良いものでした。この下巻は彼らの物語と言えるでしょう。
<最後の英雄>の墓のシーンで大団円となり、終幕で胸を打たれるわけですが、それがまた『ドラゴンランス 魂の戦争』の伏線となっているとは。